
学生時代に初めて友人のKさんのアパートを訪ねた時のことでした。
バスを降りて急な坂をブーフー言いながら登る私に、「もう少しで着くよ、ほらあの白い建物!」と言いながら彼女が指差す先を見てみると、私たちの学生アパートとは比べ物にならないほどオシャレで豪華なアパートでした。
二階の彼女の部屋に入ると外観から想像していたとおりで、床もピカピカで、壁もドアもため息が出るほど新しくて綺麗なのです。
それから彼女は、冷蔵庫から冷たい麦茶を出して水玉模様のガラスコップと一緒にテーブルの上に置き「適当に飲んでね!」と言いながら窓を開け始めました。
その瞬間目の前には雑木林が現れ、窓から下をのぞくとそこは霊園だったのです。
驚いて目を丸くしている私に彼女は「わたしねぇ、お墓を見てると落ち着くの……」と言い、ここが彼女にとって非常に居心地の良い場所であることを話してくれました。
あれから数十年経った今では“霊園”というものに対する私の意識もすっかり変わって、休みの日には義父母の霊園見学に付き合っているほどですが、時々「Kさんなら恐らく、私たち以上に霊園の知識も豊富で、周辺の環境や墓石などにもこだわるだろうな~」と、昔のことを思い出しながら1人で想像しています。
そこでここでは古くから神戸の人々に親しまれている“鵯越墓園”にスポットを当てて、霊園やお墓に関して知っておきたい基本的なことを見てみたいと思います。
鵯越墓園(霊園)のまめ知識について解説しています。
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